戦闘妖精雪風・改
【B】
日本SFの名作を挙げると大抵これが入ってる。
前からボンヤリと思っていたが、少し昔のライトノベルからSFまでを含む、特有の分野の文章は、一言で言ってださい。10年から20年くらい前の、人体バランスがおかしくて睫毛が異常に跳ねている、美少女ゲーム黎明期の萌絵みたいなだささがある。なんか読んでてつらい。
「雪風以外は信じない(キリッ」とか
「ブーメラン戦士は何も感じない(キ」とか
無機的な単語や、短文を羅列した文章も、初めは読むのも辛かった。
とはいえ、
フェアリィ語を表現する為のギミックだと思えばなるほど面白いが、正直読んでて文章にリアリティがなくなってしまっている。
「われわれ」と「それ以外(敵)」という、恐らくは最もプリミティブな、フレームを軸に据え、その此岸と彼岸を何度も構築する展開には素直に感心した。
・「ジャム」によって、国を超えた「地球」規模のつながりを予想する、冒頭の論文
・「味方機と識別」されない対象は、全て敵であるとみなす零少尉
・ジャムを幻想とし、国家的枠組みを超えた「FAF」こそが「地球」にとっての敵になると考える、地球の人間
・「われわれ」とは「ジャムと戦っている存在」であり、かつ「ジャム」が人間を観測している客観的事実はないという点から、「ジャムを観測している地球的機械」こそが「われわれ」であると結論する、機械
そして、ジャムが人間とコンタクトするために作ったD型アミノ酸光学異性体ヒューマノイドインターフェイスは、人間がジャムを観測するために作った機械と等価である認識に至る。