読んだ本「愛その他の悪霊について」
「愛その他の悪霊について」 ガルシア・マルケス
【A+】
熱くうだるような熱気の中で、暗くがらんとした部屋の影から、強烈に大地を灼く日差しを幻視する。ガルシアの書く南米はそんなイメージを想起させる。なぜか自分はガルシアの書く文章を読むと、リリカルだと感じる。ホコリっぽくて、日差しが強烈で、腐敗した植民地制度で、どこにもそんなリリシズムなんて漂っていなさそうなのに。
そして登場する人物は聖人から奴隷まで幅広いが、どの人物も実に力強く、まるで肖像画の中の人物のように魅力に溢れている。
ところで、カエターノさんは実に正しいロリコンの鏡で感動した。どんな仕打ちを受けようとも、気の狂った少女に対して、地位も名誉も知性も全てを投げうって、全霊を持って尽くす。これぞロリコン。